はかりの校正は分銅の等級が見合うかどうかがポイント

誤差を規定範囲内に保つための制度等級とは

分銅には制度等級があり、これは測定の誤差を規定の限界内に保つために存在しています。電子はかりの不確かさを確認するためにおこなわれる校正では、質量や材質、形状などのほかにも、どれくらいの誤差範囲があるかが大きなポイントになります。形状においては、円筒分銅がもっともよく見る形状であり、計量法やJIS規格に完全適合しているため基準として一般的に使用されていることが多いでしょう。そのほかにも複数積み重ねるのに適した円盤型のものや、持ち運びやすい枕型も基準としてよく使われている形状になります。こうした各種類においてそれぞれ精度の高さに定めがあり、校正では適したツールが用いられます。

最大許容誤差によって区分されている

等級は最大許容誤差によってF1級(特級)、F2級(1級)のほか、M1級(2級)、M2級(3級)に区分されています。質量によってその誤差範囲は変わりますが、もっとも高いF1級の場合、20kgとの差はプラスマイナス100mgです。これに対して例えばF2級なら20kgとの差はプラスマイナス300mgmgとなり、精度はF1級に比べて3分の1以下であることが理解できます。もっとも低いM2級においてはプラスマイナス3000mgですので、その差は歴然と言えるでしょう。

電子はかりの性能に見合うツールの選び方とは

電子はかりの不確かさを点検・検査するためには、その電子はかりの性能に見合うツールを選ぶことがもっとも重要となります。なぜなら誤差範囲表に照らし合わせ、最大許容誤差が無視できる範囲でなければならないためです。その目安は、電子はかりの目量の下の桁を四捨五入したときに現れない「プラスマイナス3分の1以下」です。校正する際には、JIS7609:2008により定められた表に基づき、適した分銅をツールに選定する必要があります。例えば目量0.1gの電子はかりであれば、3分の1にあたるプラスマイナス33mg以下が適したツールです。つまり点検する重さが1㎏の場合、F2級の1kgであれば最大許容誤差はプラスマイナス16mgなので許容範囲となります。ただし3kgを点検するためにツールを組み合わせることになれば、F2級ではなくF1級の1kgとF1級の2kgのツールを使わなければならなくなります。こうすればプラスマイナス5.0mgとプラスマイナス10mgの誤差となり、合計してもプラスマイナス15mgの許容範囲に収めることが可能です。

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